虫垂炎について

 虫垂炎とは俗に言う"もうちょう"です。虫垂は通常右下腹部に位置し、大腸の始まりの部分である盲腸にしっぽのようにくっ付いています。
症状は虫垂がある右下腹部に痛みが出てくるのが特徴です。ただし、初期には心窩部(みぞおち)が痛かったり、痛みはなく嘔気だけのこともあります。その他の症状としては、発熱、歩行時に腹部に響く痛み等があります。 診断は初期では容易ではないことがあり、胃炎や胃潰瘍と診断されることがあります。また、大腸そのものの炎症、腸のリンパ節の炎症、女性では卵巣や卵管の炎症等と明確に区別がつかない場合もあります。超音波検査やCT検査にて比較的正確に診断することが可能となってきています。
治療は薬物療法(抗生物質で散らす)、手術による虫垂切除があります。抗生物質の治療は手術に比べて治療期間が長くなったり、虫垂が破裂して膿がおなかに広がったりする可能性があります。手術は開腹または腹腔鏡を用いた虫垂切除術を行います。虫垂の炎症がひどい場合は、小腸の一部と大腸の一部を同時に切除しなければならないことがあります。
当院では腹腔鏡下での虫垂切除術(数mm~12mmの小さな傷を2~3ヶ所あけ、腹腔鏡というカメラを挿入し、モニターに映ったおなかの中を見ながら、細長い手術器具を操作して、虫垂を切除します)を導入しています。ただし、炎症がひどい場合は手術の途中で開腹手術に変更します。順調に経過すれば、術後2~3日で退院となります。

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