胃癌の症状と検査

胃癌とは胃に発生する上皮性腫瘍のことです。簡単に言えば胃の粘膜からできる癌です。
悪性新生物部位別死亡統計では胃癌は男性では肺癌に次いで2位、女性では子宮がんに次いでやはり第2位の死因で、消化器癌の中では最も多い死因です。男女比はほぼ2:1、60歳前後が最多です。

胃癌の症状

 早期の場合では症状がほとんどみられません。病変の中に潰瘍を伴うことが多く、その場合はみぞおちの近くの痛みや便が黒っぽい(癌からの出血)などの自覚症状を来すことがあります。進行して発見される場合には体がだるい、食事が取れない、体重が減る、吐き気が続く、あるいは貧血によるめまいや息切れ、動機幻暈がするなどの症状を認めますが、残念ながら進行しても自覚症状が出にくい方もいらっしゃいます。げっぷ、胸やけ、軽い腹部の痛みや違和感など些細な症状があれば早期にかかりつけ医や専門の医療機関での検査をお勧めします。

胃癌の検査

胃X線撮影検査:二重造影法という方法によって、1センチ以下の小さい早期ガンでも発見することができます。(X線二重造影検査)検査の方法は、バリウムを飲んだあと炭酸ガスを発生する発泡剤を飲んで胃をふくらませます。そして、動く機能のある寝台のようなものに乗って、体を縦・横などに動かし、胃の粘膜面にバリウムを薄く付着させることで粘膜面の変化を観察します。(写真1、2)

早期胃癌のX線二重造影撮影

早期胃癌のX線二重造影撮影
(写真1)

進行胃癌のX線二重造影撮影

進行胃癌のX線二重造影撮影
(写真2)

胃内視鏡検査:電子スコープにより、胃の粘膜面を細かく見ることで異常があるかどうか調べます。X線検査では発見できない小さい胃ガンも発見することができます。一般では、「胃カメラ」とも言われています。検査の方法は、先にカメラの付いた管状のものを、口または鼻から胃までいれて、胃の状態を調べます。鼻から入れる経鼻内視鏡は入れる場合よりも苦しくないようです。(写真3、4)詳しくは内視鏡検査へ→

早期胃癌の内視鏡検査

早期胃癌の内視鏡検査
(写真3)

進行胃癌の内視鏡検査

進行胃癌の内視鏡検査
(写真4)

CT検査(コンピューター断層撮影)超音波(エコー)、MRI検査(磁気共鳴画像撮影法)などの検査は、胃ガンの原発巣(げんぱつそう)と膵臓(すいぞう)や胆のうなどの周囲の臓器との関係をくわしく調べるときや、リンパ節転移・肝臓や肺などへの遠隔転移があるかどうかを調べるときなどに行います。胃ガンを発見するための最初の検査として、CTなどの検査を行うことはありません。(写真5)

進行胃癌の内視鏡検査

膵臓へ浸潤した進行胃癌のCT検査
(写真5)

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