胃潰瘍・十二指腸潰瘍

 胃潰瘍・十二指腸潰瘍はみぞおちの痛みや吐き気などの症状を伴うことがほとんどです。潰瘍がひどくなると出血することもありますが、胃や十二指腸からの出血が大便に混ざると真っ黒の便になります。出血していない潰瘍は胃酸分泌を抑制する内服薬で治癒することがほとんどです。出血性潰瘍はほとんどの場合内視鏡的に止血が可能ですが、内視鏡的に止血が困難な場合は血管造影の手技で止血を行ったり、外科的に手術を行う場合もあります。
多くの胃潰瘍・十二指腸潰瘍はヘリコバクタ・ピロリ菌感染が原因と言われており、除菌治療を行うことで潰瘍治癒が促進されます。また除菌により潰瘍の再発も抑制されます。現在日本では除菌のために3種類の薬剤を1週間内服し、約80%の患者さんで除菌が成功します。除菌に失敗した患者さんは薬の種類を変えて再度除菌を試みると成功する場合があります。
近年、脳血管障害や虚血性心疾患のために低用量アスピリンを長期間内服したり、リウマチや腰痛のために鎮痛剤を長期間内服しなければならない患者さんが増えています。これらの薬剤は潰瘍の原因になりますが、ヘリコバクタ・ピロリ菌陽性の場合にはアスピリンや鎮痛剤を開始する前に除菌すると潰瘍ができにくくなります。また、これらの薬剤を長期間内服する場合にはある種の胃薬を併用する方が潰瘍ができにくいと言われています。

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