第11回 住吉病診連携カンファレンス

ホテルモントレグラスミア大阪

第11回 住吉病診連携カンファレンス 受付の様子

医療法人錦秀会では地域のかかりつけ医の先生方やコメディカルの方々と「阪和記念病院」と「住吉総合病院」の医師らが、最新の医療情報について研鑽する「第11回 住吉病診連携カンファレンス」を8月17日、大阪府のホテルモントレグラスミア大阪で開催し、72名の皆様にお集まりいただきました。
この病診連携カンファレンスでは、ご紹介いただいた患者様の症例報告、最新の病気に関する話題、日常の診療で役に立つ情報など多岐にわたる演題を提供致しております。
今回は、大阪医科大学付属病院 腎泌尿器外科 東 治人教授の特別講演がありました。
本年度より阪和記念病院にて泌尿器科の外来診療を行う事になり、皆様へのご挨拶ならびに最新の泌尿器科疾患の動向につきご講演いただきました。
日頃お世話になっている地域医療機関の先生や医療に携わる皆様との交流を深めるべく、年に2回の割合で開催致しております。

開会のご挨拶

開会のご挨拶: 阪和記念病院 種子田 護(理事長代行)

カンファレンス開催にさきだち、阪和記念病院の種子田 護理事長代行からご挨拶をさせていただきました。

症例発表

座長: 阪和住吉総合病院 消化器センター長 金井 陸行(副院長)
演者: 阪和住吉総合病院 消化器センター 濱田 栄作(外科部長)

第1例目は、阪和住吉総合病院 消化器センター長 金井(副院長)を座長に、 濱田(外科部長)からは「当センターで経験した比較的稀な消化器疾患」と題して発表。
これまで消化器センターで経験した稀な症例ではあるが、見落としてはいけない大事な消化器疾患につき症例提示しました。
腸回転異常、膵分離症や食道異物などの各疾患に対して、具体的に動画を交えて丁寧に説明させていただきました。あわせて、いずれも早期受診と的確な診断と治療の重要性を強調しました。

座長: 阪和記念病院 心臓血管センター 橋村 一彦(センター長)
演者: 阪和記念病院 心臓血管センター 木田 公裕(医師)

2症例目では、阪和記念病院 心臓血管センター 橋村センター長を座長に、「心房細動の最新の動向」と題して、心臓血管センターの木田(医師)が発表しました。
超高齢化社会”を迎えた日本では、心房細動が増加の一途を辿っております。
そして、心房細動は高血圧や糖尿病と同様よく診る生活習慣病(common disease)の一つであり、我々に身近な疾患になってきているという現状を疫学から示されました。
そしてこれまでの数多くの大規模臨床試験の報告により、実際に我々医療従事者が現場で目にする心房細動について、具体的にどのような患者さんに起きやすいのか?
何故大事なのか?診断したら、何に気を付けてどの順序で対応すべきか?などを明快にご説明させていただきました。
実際に会場フロアの皆様からも発作性心房細動に対する処置、抜歯や術前の抗凝固薬の必要性の有無、中止期間、実際に使用している患者様への薬剤選択や投与量など広範囲にわたる多数の質問がありました。
心房細動という疾患に対する皆様の関心の高さを実感いたしました。

座長: 阪和住吉総合病院 板橋 司(病院長)
演者: 阪和住吉総合病院 眼科 友田 由美子(部長)

3症例目については、阪和住吉総合病院 板橋 司(病院長)を座長として、阪和住吉総合病院 眼科 友田(部長)が「現在の白内障手術について」を発表しました。友田医師は、超高齢社会を迎えた近年、日常臨床でよく診る眼科疾患の一つである白内障について説明しました。
白内障外科治療の進歩に関しては、実際の手術の様子をビデオ提示しながらわかりやすく説明しました。

特別講演

座長: 阪和記念病院 種子田 護(理事長代行)
演者: 大阪医科大学付属病院 腎泌尿器外科 東 治人(教授)

最後に、阪和記念病院 種子田 護(理事長代行)を座長として、大阪医科大学付属病院 腎泌尿器外科 東 治人(教授)から「前立腺癌の診断と治療(PSA検査の有用性)」という題目で特別講演を致しました。
高齢化に伴い疾患構造が変化してきた結果、前立腺癌や排尿障害など、泌尿器科関連の疾患の割合が増加してきています。その一つとして前立腺癌の早期発見・早期治療の重要性を疫学・検診の観点から示しました。

前立腺に癌ができると血中PSAの分泌量が増えるために、前立腺癌発見のスクリーニング検査としてPSA検査は非常に有用である事、進行癌の診断や治療経過を見るうえでも大変重要な検査の一つであることを示しました。どの症例は経過観察でよいか、どの症例は前立腺生検すべきかなど、臨床で実際にみるポイントについても解説致しました。

最後に、大阪医大付属病院で現在行われている最新臓器温存治療、および、低侵襲治療につき説明しました。その一つとして、膀胱全摘、および、ストーマ造設を余儀なくされる浸潤性膀胱癌に対する膀胱温存治療“OMC-regimen”を一例に説明しました。

*OMC-regimenは「抗癌剤動脈内投与+血液透析+放射線照射を組み合わせた独自の集学的治療法」で多くの患者様を膀胱摘出することなく、通常の化学療法にみられる副作用を殆ど認めることなく、癌を完治させる画期的な治療法です。

閉会のご挨拶

閉会のご挨拶: 阪和住吉総合病院 板橋 司(病院長)
フロア会場からの活発な質疑応答などの様子

会場からの活発な討論や質疑応答の後、閉会といたしまして阪和住吉総合病院 板橋 司病院長から、症例発表、各講演ならびに東 治人教授による特別講演での最新医療情報提供に対して感謝の辞を述べ「第11回 住吉病診連携カンファレンス」を無事終了しました。懇親会ではかかりつけ医の先生方皆様とともに活発な意見交換によって、情報を共有し盛大に会を終えることができました。
この場を借りてご参加いただきました関係者の皆様には厚く御礼申し上げます。

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