医療法人錦秀会 阪和記念病院

臨床工学技士(CE)とは

臨床工学技士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、医師の指示のもとに、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とするものであります。
※生命維持管理装置:人の呼吸、循環又は代謝の機能の一部を代替し、又は補助することが目的とされている装置を指します。

臨床工学技師は医療機器のスペシャリストとして特に急性期病院での活躍が期待されています。阪和記念病院「臨床工学部門」のご紹介をさせていただきます。
臨床工学技士法が成立して20年ですが、少しずつ世の中に知られるようになってきたように思います。阪和記念病院は昭和53年から透析を開始し、臨床工学部はテクニシャンと呼ばれていた時代から30年以上の歴史を持っています。
当時は透析部門だけでの業務でしたが現在ではその業務範囲を拡大し、透析療法、呼吸両方、心臓カテーテル検査、ペースメーカー、医療機器管理など院内の様々な部門と連携し業務を行っています。
現在は11人のスタッフで業務を行っています。今後も医療機器のスペシャリストとして日々進化する医療機器と向き合いながらより安全な医療を追求していけるよう最新の情報を共有しながらスタッフ全員で真剣に取り組んでいきます。

臨床工学技士(CE)の業務内容

臨床工学技士は、医師の具体的な指示を受け、診療の補助として、厚生労働省令で定める生命維持管理装置の操作及び保守点検を行います。
阪和記念病院では、人工透析部の透析機器を安全・確実に操作する役割を担っています。
また、心臓血管センターにおいて、医師その他の医療関係者との緊密な連携を図り、適正な医療の確保に努めています。
関連機器の保守点検についても私達が日夜行っております。
血液浄化の種類、心臓血管センターにおける関連業務の一部をこちらで簡単にご紹介いたします。

主に透析室で行う血液浄化

透析 血液透析 Hemodialysis(HD)
Dialysis 腹膜透析 Peritoneal dialysis(PD)
濾過 限外濾過 Extracorporeal
ultrafiltration(ECUM)
Filtration 血液濾過 Hemofiltration(HF)
濾過透析 血液濾過透析 Hemodialysisfiltration(HDF)
Dialysis Filtration

ICUなどで行われる特殊な血液浄化

持続的腎代替療法 持続的血液濾過透析 Continuous
Hemodiafiltration(CHDF)
持続的血液濾過 Continuous
Hemofiltration(CHF) 持続的血液透析 Continuous
Hemodialysis(CHD)
Continuous Renal
Replacement Therapy
(CRRT)
血液交換 Plasma Exchange(PE)
吸着療法

心臓血管センターでの連携業務内容

心臓血管カテーテル検査(治療を含む)関連 PCPS
IABP
PCI
スワンガンツカテーテル検査など
下肢動脈造影検査(治療を含む)関連 PTA
心臓ペースメーカー手技関連 一時的心臓ペースメーカー挿入
人工ペースメーカー植込術
透析シャント不全における経皮的血管内治療関連 VAIVT
重度呼吸不全における人工呼吸器管理 緊急透析
急性心不全の呼吸管理 非侵襲的呼吸管理 NIV
(Non-Invassive Ventilation)

学術論文誌(査読あり)
1.松井智博、清水好、北田美由季、多田賀津子、菊池瞳、堀尾裕幸、血液透析における穿刺針とルアーコネクタの接続力についての研究、大阪透析研究会会誌、Vol.32, No.2, pp.127-131
2.松井智博、多田賀津子、北田美由季、堀尾裕幸、透析におけるインシデントレポートの可視化、大阪透析研究会会誌、Vol.33, No.2, pp.121-127

International Conference Papers(査読あり)
1.Horio H, Matsui T, Tada K, Visualization of clinical practice of hemodialysis and its application to incident analysis, 33rd International Society of Blood Purification Congress St. Petersburg, Russia, Sep. 18-19, 2015.
2.Matsui T, Shimizu K, Kikuchi H, Nakano A, Horio H, Visualizing connecting force between cannula and luer connector used in hemodialysis bloodlines, 33rd International Society of Blood Purification Congress St. Petersburg, Russia, Sep. 18-19, 2015.

国内学会、研究会発表論文(査読あり)
1.松井智博、北田美由季、堀尾裕幸、透析室におけるインシデントレポートの解析、第32回医療情報学連合大会論文集、新潟2012年11月15日~17日 医療情報学32(Suppl.), pp.510-513 2012
2.清水好、松井智博、堀尾裕幸、逆流防止弁付き穿刺針と透析回路の嵌合状態についての検討、第58回日本透析医学会 学術総会 福岡 2013年6月20日~23日【O-0359】
3.松井智博、北田美由季、堀尾裕幸、透析室におけるインシデントレポートの解析とその対策、第58回日本透析医学会 学術総会 福岡 2013年6月20日~23日【O-0873】
4.松井智博、北田美由季、清水好、堀尾裕幸、透析用血液回路の嵌合力の可視化によるインシデント対策、第33回医療情報学連合大会、神戸 2013年11月21日~23日 第33回医療情報学連合大会論文集 医療情報学33(Suppl.), pp.1076-1077 2013
5.松井智博、北田美由季、清水好、多田賀津子、堀尾裕幸、穿刺針と透析回路のルアーテーパ接続についての研究、第83回大阪透析研究会 グランキューブ大阪、2014年3月1日
【平成26年度大阪透析研究会コメディカル研究助成受賞】
6.松井智博、多田賀津子、北田美由季、堀尾裕幸、透析業務の可視化とインシデント解析への応用、第84回大阪透析研究会、グランキューブ大阪、2015年3月15日【第84回大阪透析研究会優秀論文受賞】
7. 松井智博、多田賀津子、北田美由季、堀尾裕幸、ワークフローによる透析業務の可視化、第35回医療情報学連合大会、沖縄 2015年10月1日~4日 第35回医療情報学連合大会論文集 医療情報学35(Suppl.), 2015
8.大田孝、蛇持昌人、橋村一彦、今井道生、松井智博、リング電極でのユニポーラセンシングで回避しえたオーバーセンシングの1例、第6回 植込みデバイス関連冬季大会 広島 2014年2月21日

(査読なし)
1.松井智博、堀尾裕幸、透析室におけるインシデントレポートの解析とその対策 ~医療現場のワークフロー図による可視化とインシデント解析への応用~、兵庫県立大学シンポジウム ポスター発表 姫路 2012年9月24日
2.松井智博、PMTが疑われた症例への対応の検討、第4回大阪CEデバイスカンファレンス 大阪 2015年7月5日

講演 1.松井智博、シリンジポンプ、輸液ポンプの安全運用について、大阪府臨床工学技士会 第1回メンテナンス講習会 ~輸液・シリンジポンプ初級編(テルモ社製)2012年11月25日