脳の血管にコレステロールが沈着し、硬くなってくることを動脈硬化といい、動脈硬化が進むと、血管の内側(内腔)が狭くなっていき、しだいに血液の流れが滞り、血液のかたまり(血栓)が詰まって脳梗塞を発症することがあります。すると、その動脈が送っている血液が脳の組織にいき渡らなくなり、脳の組織が破壊され壊死に陥り、痴呆があらわれます。
脳梗塞がおこりやすい部位は、脳の中心部にある基底神経核部です。ここは脳の司令部にあたる大脳皮質と末端を結ぶ神経線維の束があり、いわば情報の交通路です。脳血管性痴呆はある脳は低下しているのに、ある部分ではしっかりしているという、まだらボケの状態になります。また悲観的になるものの、人格もかなり進行するまで残っているので、対人的にもしっかりしていて比較的話が通じます。